2016年9月に行った台湾旅行2日目。この日の予定は午前中に忠烈祠と故宮博物院、午後に九份とちょろっと免税店、という流れでした。
リージェント台北の朝食会場「BRASSERIE」
朝は割と早く起床。台湾と日本の時差は1時間ですので、まあほぼないようなもんです。
ホテルから外を眺めた風景にも割と緑が多いですね。他の建物は全体的に古めの建物が多いかな?という印象でした。
朝食会場はホテル1階の「BRASSERIE(ブラッセリー)」です。
見た感じ、アジアな雰囲気の人が多かったですが結構日本人もいたんじゃないかなあという印象です。
会場内はかなり広くて、一通り見て回るだけでも大変なくらい豊富にメニューが揃っています。
ビュッフェスタイルで並べられた料理は、各国のさまざまな料理をカバーしています。納豆とか豆腐とか、日本料理もたくさん。海苔もあったんじゃないでしょうかね。
韓国料理とかも多かったかなーと思います。
広すぎて、どれを食べようか本当に迷います。特に自分、朝食ビュッフェってあんまり量を食べられないのでなおさら・・・
で、最終的に選んだのがこちら。全体的にやっぱり中華的なメニューにしようということでこのあたりをチョイス。全体的にちょっと冷めているので、ものすごく美味しい!というわけでもないのですが、十分に美味しかったです。
一つだけ言うとしたら、写真の上にあるソーセージ。これが甘いんですよね・・・後にガイドさんから聞いた話だと、台湾人は甘い味付けが好きで、どの料理も割と甘めのものが多いらしいです。
それにしてもこのソーセージはすごく甘くて、甘めの味付けが苦手な自分にはなかなかハードルの高い味でした。もうちょっとスパイシーなやつの方が好きだなあー。
ヌードルバーがあったのですが何を書いているのか全然わからなかったので、前の人と同じものを頼むべく指さしで作ってもらいました。
ちょっととろみのあるスープに、割とゴロゴロしたお肉が入っているラーメンです。たぶん八角(スターアニス)がたくさん入っているからなんだと思うんですけど、独特の風味があって日本ではあまり食べない味だなあ、という感じでした。
衛兵の交代式がスゴい「忠烈祠」
朝食を食べた後は、ホテルの入り口でガイドさんと合流してバスに乗り込み忠烈祠へ。このへん、移動の手段とか考えなくていいパッケージツアーの方が楽でいいなあと思いますね。
天気もよくて、結構暑いなあ、という印象でした。沖縄に近い感じの、結構じっとりとした暑さです。
ガイドの方の日本語が超絶にうますぎて、ほんと流暢すぎて日本人より日本語ペラペラでした。使う単語のチョイスも普通の日本人使えないよ?という感じの難しい言葉が多くて、しばらく日本人なんじゃないかと思っていました。
忠烈祠と言えばこの衛兵さん。チェコのプラハ城でも同じような感じの方がいましたが、微動だにしません。これ、相当暑いと思います。大変だこりゃ。
忠烈祠と言えば、1時間に1回行われる衛兵の交代が有名です。先ほどいた衛兵さんがいたあたりから先を見るとこんな感じに、割と広い空間が広がっているのですがこの間をゆっくり行進しながら進んでいって、向こう側にいる2人の衛兵と交代して、またゆっくり行進しながら戻ってきて、2人の衛兵が交代して終了、という感じです。一連の流れが終了するまでに30分くらいかかるのですが、ほんと寸分違わぬ動きをずっと続けているのですごいです。上の写真の真ん中あたりに赤黒い線がきれいにできているのは、衛兵さんが履いている靴にくっついている鉄が錆びたものだそうで、いかにまっすぐ歩いているかがわかります。いやほんとすごいな。
行進はこんな感じで、5人が一組になっています。真ん中の人が先導役、残りの4人が手前と奥側で2人ずつ交代、とかそんな感じだったかな?
向こう側に着いた後、写真の左右に見える2人の衛兵と、ここまで歩いてきた5人の内の2人が交代します。交代までの間も持っている銃剣をブンブン振り回すわけですが、5人一緒で全く乱れてないのがすごいですね。絶対途中で疲れると思いますよこれ・・・
そして、交代した2人を置いてまた同じ道を逆に戻ってきて、手前側に戻ってきたら同じく2人が交代します。
今回見学したのは10時ちょうどからの交代式でしたが、この次の交代式が始まるのは11時から。交代した衛兵さんは実に約40分、ずっと微動だにせず立ち続けるということになります。いや何回も言うけどほんとすごいな。自分だったら絶対銃剣振り回してる途中でカツッとか言って銃剣取り落として「あっ・・・」とかなってるわ。自分、不器用ですから・・・
台湾最大の博物館「故宮博物院」
忠烈祠を見学した後は、また移動して故宮博物院へ向かいます。正面から撮るのをすっかり忘れていましたが、中心に孫文の立派な銅像があります。院内は、これまで撮影禁止だったらしいのですがちょうど2016年9月から試験的にOKになったらしく、自分含めてみんなここぞとばかりに撮りまくっていました。フラッシュ撮影とか、団体での撮影は禁止のようです。
入り口に、空港の保安検査場さながらのゲートがあって金属探知機が設定され、反応すると荷物チェックを受けます。モバイルバッテリーがよく反応するらしくて、今回もSFC修行に欠かせないアイテムとして紹介したcheero power plus3 premiumを持っていたのでしっかり赤ランプが点灯して荷物チェックを受けました。ただまあ実際にはあんまり中身しっかりチェックされなくて、え、ほんとに見た?くらいな、かるーいチェックでしたね。
イヤホンガイドで、各部屋の展示品についての説明を聞きながらの見学でした。中はかなり広くて、一通りをしっかり見ようと思ったら2~3時間くらいはかかりそうな感じでしたね。時折、日本っぽいような印象がある展示物もありました。
故宮博物院と言えば、台湾の国宝である「翠玉白菜」と「肉形石」ですが、この時はどちらも展示されていませんでした。早い話が「白菜」と「角煮」なのですが、併設されているミュージアムショップでもかなりのスペースがこの白菜と角煮に割かれています。ストラップとか、ボールペンとか、ありとあらゆるものに白菜か角煮。よく見ると翠玉白菜にはイナゴとキリギリスがくっついています。よくこんなキレイな形に作ったなと思いますよね。
汚い手の写真で恐縮ですが、出口ではこんな感じで、簡易的なスタンプを押してくれます。これがあると再入場できるらしいのですが、結局再入場することはありませんでした。同じツアーに参加していた人の中で、ごはん食べてる間におしぼりでうっかり取れちゃった人もいるくらい、本当に簡易的なものです。
昼食は、故宮博物院に併設されている「故宮昌華」でいただきます。
今回宿泊しているホテル「リージェント台北」が現地では「昌華酒店」という書き方をされているのですが、こちらも同じ系列ということで「昌華」という文字が入っています。
ルックJTBでのツアー用のメニューが用意されていました。
左上のが「鶏肉とトウモロコシのスープ」、右下が「エビ・パイナップル入り揚げ春巻き」です。スープが美味しかったですね。春巻きは結構油がキツめで、ちょっと残してしまいました。
写真がヘタクソすぎますけど、左上が「かにみそ入り焼売」、右下が「えび入り蒸しギョーザ」です。どちらも美味しかったです。特にえび入り蒸しギョーザが美味しかったですかね。
「白菜の旨みあんかけ」。先ほど紹介した台湾の国宝の一つ「翠玉白菜」をイメージした料理だそうです。翠玉白菜といえばイナゴとキリギリスが乗っているのですが、食べ物には載せられないので代わりに干しエビが載せられています。味はまあ・・・これはちょっと、うん、ビジュアル重視だよね。という感じの味でした。あっさりめの、素材を活かした味、というところでしょうか。
「蝦チャーハン」。このチャーハンが今回食べたお昼ごはんの中で一番美味しかったかもしれません。エビがウマい。エビギョーザといい、単にエビが好きなだけなんじゃないかっていう。
デザート。メニューでは「アーモンドゼリー」となってますが、つまるところいわゆる杏仁豆腐です。
季節フルーツ。特別に美味しいという感じもしませんでしたが、ヨーロッパで食べたフルーツよりは美味しかったです。
日本からのパッケージツアー用に用意されているメニューだからなのかもしれませんが、全体的な印象として「日本の、高級な中華料理店で出てくる中華料理」という感じでした。日本で食べる味とあまり変わらない味だったので、台湾の地元の味を楽しみたいという場合には、夜市とかの屋台で食べた方が近いものが食べられるのではないかと思いました。
レストランの1階では結婚式が行われていました。新郎の人、ものすごいいい笑顔してましたね。微笑ましくなりました。勝手に写真撮ってすみません。どうぞお幸せに!
ここでもすごく天気がよくて写真が映えます。建物の雰囲気が何となく、沖縄の首里城とかそのあたりの、琉球な感じがするなあと思ったらすかさずガイドさんから解説が入りましたが、似ているのはどちらも中国福建省の影響を受けているからだそうです。
1階はミュージアムショップと郵便局になっています。旅先のテンションでシュールな角煮の付箋とか買おうかと思いましたが、帰ってきてからの使い道に困りそうな気がしたので、結局何も買わずに終了してしまいました。
ノスタルジックな雨の街「九份」へ
故宮博物院の見学を一通り終えた後は、またバスに乗り込んで今度は一路九份に向かいます。台北から見ると北東に位置する九份までは、大体1時間弱くらいの所要時間です。
九份の街並みは、細い路地に古めの家が密集している感じと、割と急な坂の上に成り立っている街、という印象でした。ノスタルジー、という言葉がよく表現に使われる場所ですが何となく確かに昭和の匂いを感じるところもあります。
それにしても、「分子アイスクリーム」って何でしょうね?
九份と言えばここ。常に人がいっぱいで、途切れることがありませんでした。九份は雨が多い場所で、1年の内半分くらいは雨が降っているということだったのですがこの日は運よく雨に当たらず、常に曇った天気でした。雨男Romulus、雨が多いところでは逆に雨を降らせない説。
タピオカミルクティーが60NTドル。大体200円ちょっと、ってところでしょうかね。台湾と言えばマンゴーかき氷とタピオカミルクティーでしょう、ということで飲むかどうかを迷いましたが、ツアーの中でこの後お茶を体験できるというのでこれも結局買わずに終了しました。
九份と言えばこちらも有名どころ「阿妹茶楼」でお茶をいただきます。
この阿妹茶楼、建物の横にこんな表記があります。「神隠少女」=千と千尋の神隠し、ですね。作品中に登場する湯屋のモデルとなった、とも言われていて、実際にはどうやら違うようなのですがもう台湾側からものすごい主張を感じます。まあ、雰囲気すごく似てはいますよね。
さてさて、いざ阿妹茶楼の中へ。
店内は割と広々としています。1階にもある程度の席数があって、さらに2階にはテラス席もありました。
これももしかしたら日本人ツアー客だからそれ用にしてるのかもしれませんが、一緒に出てきたお茶菓子が、非常に日本っぽい感じの味でしたね。全体的に、安心して食べられるお味です。
さて台湾のお茶を初体験。最初、お店の人が見本を見せながら一通り入れるまでの手順を日本語で解説してくれていた・・・のだと思うのですが、いかんせんカタコトの上に声が小さすぎて、何言ってるんだかさっぱりわからず「??????」みたいな感じが否めませんでした。ただまあ一つ言えるのは、お茶の葉をこれでもかというくらい入れていくので、何回か出したからもういいかな、つって急須から出したお茶殻がものすごい量になります。乾燥して密集していたのが開くからそうなるらしいのですが、ほんと四次元ポケットみたいに出てきますからね。いつそんなに増えたんだと思うくらいです。
お茶は一旦細い方の器に入れられて、ひっくり返した状態で提供されます。それを外して、細い方の器で香りを感じて、下に受けた器の方でいただく、という形になっています。外す時うっかりするとやけどします。
九份と言えば、先ほどの坂のところの写真と並んでよく使われるのがこの写真。写真の中心から右端あたりが、先ほどまで自分らがいた阿妹茶楼の2階の席で、そこを見る感じで撮るといい具合の写真が撮れます。
今回行ったのは夕方よりちょっと前でしたが、夜も幻想的な感じできれいですよね。
ちょっと道を進むと、屋台が立ち並ぶ場所があります。このあたり、ほんと人の数がすごくて前に進むだけでも大変です。途中の店先で立ち止まるのが無理なくらいの混雑っぷりです。日本のお祭りみたいな感じの雰囲気があります。提灯あるからそう感じるだけ、という説もありますが・・・
お、美味しそうだなと思うお店も多く立ち並んでいます。小籠包とか、美味しいんじゃないでしょうかね。
と思ってたら、急に裏の細い路地みたいなところで強烈な激臭を感じて、あたりを見回したらこれがありました。
いやー、知ってはいた。知ってはいたよ、「臭豆腐」の存在。臭いけど、食べれば美味しいよ、っていう、納豆的によく言われるアレね。
うーん、なんていうんでしょうねこのニオイの表現は・・・端的に言って生ゴミとか公衆トイレでしょうかね。オブラートに包んだいい表現が思い付きませんが、このニオイが漂っている中で食事ができる気がしません。一つ言えるのは、納豆のような生易しいものではない。近いと言えるのはやっぱり、ナンプラーとかくさやとかシュールストレミングとか、あっち系なんだと思います。どれも食べたことない分際で語るなよって話ではあるのですけど。
一回感じちゃうともうこのニオイが怖くて怖くて・・・ヤツが恐ろしいのは、屋台があって「臭豆腐」って書いてある周辺は意外と臭くなかったりするところなんですよね。たぶん、揚げたり炒めたりして火を通すと臭いが和らぐからだと思うんですけど、原料になっているモノを置いてあると思われるスペースがヤバいです。
奥様がしきりに「急につわりがひどくなった」とか言ってましたが、いやそれたぶんつわり関係ないよ(;´Д`)
この写真だけ見ると、「あっ、魯肉飯だ!美味しいんだってね、食べてみたい!」と思ったりするのですが。
その近くにまたヤツがいたりするんですよね。
九份にあった屋台の思い出は、半分が「臭豆腐」の思い出でした。
免税店「everrich」と夕食「昌華軒」
九份からまたバスに乗って台北に戻ってきた後は、「everrich」という免税店へ。ツアーの日程が割とカツカツで、ショッピングに許された時間は40分程度だったでしょうか。
そこそこの有名ブランドが軒を連ねていて、お客の数もまばらで落ち着いた雰囲気でしたが、免税品にこれといって興味もなく何も買わずに終了。パイナップルケーキとか、日本へのお土産を主に買いました。
ホテルへ戻った後は、夕食です。今日の夕食はリージェント台北の中にあるレストラン「昌華軒」です。朝も昼も夜も、リージェント一色ですなー。
こちらも昼ごはんの時と同様に、ルックJTB用のメニューが用意されています。一応ツアーによって多少内容が違うようでしたが・・・
前菜の盛り合わせ。これと言って特徴のない味・・・と言ったら申し訳ないですが、普通に美味しい中華料理、という感じでした。
海老のそうめん巻き揚げ。これは美味しかったです。パリパリに揚げられたそうめんの食感が面白いです。
貝柱とホウレン草のスープ。このスープがめちゃくちゃ美味しかったです。夕食の中で一番美味しかったと思います。貝柱から出たいいダシが効いてました。
北京ダック。これは正直・・・うん、まあ、北京ダックって、こんなもんだよね。という感じの味。元々あんまり北京ダックって美味しいと思ったことがなくて、皮より身の部分食べたいなあと思ってるくらいなので、感想としてもそんなもんだろうな、というところです。
椎茸と鮑の煮込み。鮑の量がすごく贅沢感あります。濃い目の味付けで美味しかったですね。
蒸し魚の特選ソースかけ。このお魚も淡白な白身魚でしたけど、鮑の時よりもちょっとあっさりめの味付けのソースで美味しかったです。バカ舌なので詳しく語れませんが、これが美味しいということはわかる、というような感じです。
北京ダック入り麺。味付けとか一切説明なく「麺」ってのが潔いですけど、それほど特徴のない味でしたかね。北京ダック?入ってんの?という感じが若干しました。
マンゴープリン。これは普通に美味しいマンゴープリンでした。割としっかりとした食感に固めてあって、果実感というよりはクリーミーな感じが多かったですが甘すぎず美味しかったです。
食事が終わった後、ちょっと外に出て散策。ホテルの近くにシンシンデパートというところがあって、その中にある「Jasons」というスーパーに行ってみました。
海外旅行で行くスーパーは、現地のものを感じることができて楽しいですよね。カップ麺がお勧めですよ、というのを、初日に空港から台北へ向かう車の中で現地のガイドさんから聞いていたので買ってみたりしました。
ずいぶんと日本の製品も多く売られているなあと思いましたが、ずいぶんとお高い。日清のカップヌードルとか、BIGでもない普通のサイズのやつが90NTドル(約330円くらい)とかしてましたからね。その隣に台湾のでかいカップ麺が53NTドルとかで売ってて、寝る前に小腹がすいたのでホテルで食べてみたらレトルトのしっかりとしたお肉がゴロゴロ入ったすごく美味しいカップ麺でした。後で調べたら台湾のラーメンってよりは中国寄りの製品らしいのですけど、こりゃリピートもアリだな、という感じの味です。とにかく八角と思われるスパイスが効いているのが日本とは違うな、というところでしたね。
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