2016年7月に取得したSFC。せっかく取ったのだからこの特典を得られる旅行をしたい!ということで、2016年9月24日から、台湾旅行に行ってきました。
だいぶ期間がたってしまっていますが、その記録です。
旅行決定の経緯~出発前日までのできごと
2016年、年明け早々から陸マイルとSFC修行というジャンルに触れてドハマリした自分は、3月からSFC取得への道を開始して7月に終了し、晴れてプラチナ会員、SFC会員となりました。
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SFC取得への道総まとめ~PP単価再考、SFC最高~
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SFC修行を終えて、プラチナ会員となった人が次に何をするか。
・上級会員になったメリットを実感するために旅行する。
・そのままダイヤモンド修行に突入する。
結構な割合、上記2つのどちらか、もしくは両方になると思うのですよね。どちらにしても飛行機に乗ることになります。
自分の場合、「今年を逃すとおそらく人生で二度とチャンスがない」という意味でダイヤモンド修行もちらっと頭をよぎりはしましたが、現金の持ち出しがさらにかなり増えることと、1年間限定の会員資格にメリットを感じられなかったこと、さすがに奥様に申し訳なさすぎてこれ以上家を空けられない、などが影響しこちらは断念。
それでもプラチナ会員にはなっているわけですので、やっぱりそのメリットを実感したい。享受したい。旅がしたい旅がしたい旅がしたい。
そんなわけで、SFCを取得した後の旅行を企てていくということになります。
そんな「SFCのメリット享受の旅」が集中したのが9月だったというわけなのですが、まずは9月10日~11日に、旅割75タイムセールと九州ふっこう割で行く福岡弾丸旅行に行きました。
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旅割75タイムセールと九州ふっこう割で行く福岡弾丸旅行
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これはこれで、国内線普通席でもしっかりとANAラウンジ、専用保安検査場、優先搭乗といったようなメリットを享受でき、ああSFCを取ってよかったなあと思う旅行でした。
しかしですね、SFCの威力が発揮されるのは国内線よりも断然国際線なのですよね。
受けられるサービスの名称は似たようなものでも、ラウンジの質も国際線の方が上ですし、搭乗手続きにかかる時間、空港で待機している時間の長さなど、さまざまな要素を考慮すると上級会員資格ってのは「国際線に乗ってナンボ」みたいなところもあると思うのです。
同じ「ANAラウンジ利用可能」でも、新千歳空港の国内線ANAラウンジ使うのと羽田空港・成田空港の国際線ANAラウンジ使うのとではやっぱり全然違うと思うのですよ。
そうなるとやっぱり、海外旅行に行きたい。
かといって、6月の新婚旅行と同じくらいの長さの休みを取ることは難しい。
じゃあ、何とか4日間か5日間を確保して近場のアジアかな・・・ということで、候補に挙がったのが香港と台湾。
最終的に台湾になったのですが、主な理由は2点。
①自分はどちらも行ったことがないが、奥様は香港に行ったことがあった。
②新千歳空港からの直行便があるのは香港だとキャセイパシフィック航空(ワンワールド)、台湾だとエバー航空(スターアライアンス)とチャイナエアライン(スカイチーム)。
どちらかと言うと②が大きかったですかね。SFCを取ったのだから航空連合にスターアライアンスを選ばないと意味がありません。エバー航空は機内食がおいしいとかいい評判を聞いたりもしていたので、ああこれでいいじゃない、と。
陸マイラー活動を2月から本格化し、そこそこマイルも貯まっていたので特典航空券で初めての海外個人旅行か?とも思いましたが、あんまりマイル単価がよろしくなかったので普通にまたJTBのツアーを利用しました。
いやー空港ラウンジ使えるープライオリティータグ付けてもらえるー優先搭乗できるーみたいな感じで、ウキウキで当日を待っていたわけです。
そしたら出発の2日前に、奥様の妊娠が発覚。正確には、妊娠の疑いですが。
こら病院行かないといかんですねえ、ということで、9月28日に診察の予約を入れました。9/24~9/27の3泊4日の旅行なので、帰ってきて翌日に向かう形ですね。
妊娠初期って一番気を使う時期なので、飛行機乗って大丈夫なのかとか、旅行が体の負担になるんじゃないかとかいろいろと不安に感じる部分はあるわけですけど、最終的にはキャンセルせず予定通り行くことにしました。
飛行時間もそれほど長くはないので大丈夫なんじゃないかなという、無理やり楽観的な感じで。
今でこそ安定期入ってるのでさらっと振り返れますけど、それまではやっぱりなんだかんだ心配でしたね。
一見関係なさそうな情報ですけど、これから先の記事でまたちょろっと出てくるのでどうぞ頭の片隅に置いておいていただければと思います。
台湾旅行1日目・新千歳空港から台北桃園国際空港へ
そんなわけで、ちょろっと不安も感じつつ、SFC資格を持っての初めての海外旅行。使う航空会社がエバー航空なので、SFCというよりはスターアライアンスゴールドの特典ですが、まあどちらも同じようなものです。
行く前から心配なことが一つ。妊娠の疑い発覚とほぼ同時期に台風17号が発生し、予定通りの進路を取るとモロに台湾を直撃します。
下の図を見ていただけるとよくわかりますが、帰国日である9/27の9:00頃に予報円がちょうど台湾を覆うような形となり、「あれ、これもしかして帰りヤバい?」みたいな感じに。
※気象庁のホームページより、9月23日15時時点での5日間予報の画像を引用しています。
台風が台湾を直撃、と言えば、2016年の台風1号がまさに台風直撃だったのですよね。自分はちょうど、そのすぐ後くらいにSFC取得への道のラストフライトで沖縄に行っていましたが。
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SFC取得への道その10~国内最長路線プレミアムクラスで行く最終フライト~
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この台風1号の時に台湾に関係していた飛行機の状況を確認すると、遅れたり欠航したり、ということもあったようなので、うーん、これはもうどうなるかわからんなー、という感じでした。ただまあ、28日まで仕事をお休みすることができていたので1日余裕あるし、大丈夫なんじゃないかという謎の自信はありましたが。
そんなわけでやってきた新千歳空港国際線。国際線を利用するのは初めてです。
時間帯にもよるのかもしれませんが、就航路線もそれほど多くないので新千歳空港の国際線はかなり閑散としています。中国の方と思われる団体客が時折集団で見られるなあ、というくらいです。
搭乗する飛行機は上画面の下部にあるエバー航空の「BR115」便。ANAのNH5815便として共同運航です。
国際線の出発ロビーの風景。こちらも時間帯によってかなり閑散としています。割と同じ時間帯にフライトが重なっていたりするので、なおさらその影響が色濃く出るという感じでしょうかね。
外貨両替のトラベレックスもありますが、台湾の通貨であるニュー台湾ドルは現地で両替した方がレートがいいというので、ここでは両替しませんでした。
出発口の保安検査場の入り口。こちらもずいぶんと落ち着いた状態です。というよりもほとんど人がいません。
スターアライアンスゴールドでの優先保安検査場などの設置はありませんが、これだけ空いていてくれると必要ないなという感じですね。
出発口からちょうど反対側くらいが、国内線への連絡通路につながっています。国内線側のターミナルビルまではそこそこの距離があって、ロイズチョコレートワールド、ドラえもんわくわくスカイパーク、ハローキティハッピーフライトの3施設が間にあります。
ガラス越しに見学できるチョコレート工場やロイズベーカリーのショップ、ドラえもんやハローキティのカフェなどが併設されていて、お子様連れには特に楽しめるかもしれません。この日も、平日でしたが割と多くの家族連れの方がいらっしゃいました。
新千歳空港国際線のチェックインカウンターは、時間帯によって航空会社の位置が変わります。
時計表示を見ると、現在時刻は12時40分。フライトの定刻は、16:00。さすがに早すぎて、まだチェックインできません。
しばらく連絡施設や国内線ターミナルビルをうろうろして時間をつぶしていました。
JTBのツアーデスクの写真撮るのを忘れていましたが、この写真の奥にちらっと見える「A」の表示のあたりがJTBのカウンターです。
一応台風の状況について聞いてみましたが、さすがに3日4日先のことなんてわかりませんからね。「たぶん大丈夫なんじゃないかと思いますね。まあ・・・台風が来てから考えましょう!行っている間は忘れて楽しんだ方がいいと思います」と言われました。そらそうだ。
逆側にはモバイルWiFiレンタルや他のツアーデスクがあります。
しばらく時間をつぶして、チェックイン開始時刻近くになったので戻ってみたら、エバー航空のチェックインカウンターができていました。
左側がInfinity Mileage Landsダイヤモンド(エバー航空のマイレージプログラム最上級会員)、プレミアムローレル(いわゆるビジネスクラス)、スターアライアンスゴールド、既にオンラインチェックイン済の人用のカウンター、右側がエコノミーのカウンターです。
自分たちはSFC資格=スターアライアンスゴールドのため、こちらのカウンターを利用できます。
いやー見てくださいこの見事なスッカスカ具合、と言いたくなるほどの違い。実際には数人並んではいましたが、ほとんど待ちませんでした。
対して、エコノミーの列はこんな感じ。写真ではカウンターからの列がどこから始まっているのか、列の最後尾がどこなのかもよくわからないほどの行列です。チェックインまでかなりの時間がかかりそうですね・・・
早速、SFC・スターアライアンスゴールドの威力を発揮できました。これは楽です。
保安検査場と出国審査を通った先には、ちょっとした免税店があります。いくつかブランドものもありますが、それほど数は多くありません。
全体的に、あんまり人がいないなあーという感じですね。
エスカレーターを上がった先は、国際線のラウンジである「ロイヤルラウンジ」がある他、フードコートにもなっています。 続きを見る
休憩できそうなスペースも割とたくさんあって、休むだけならラウンジを使えなくてもまあ十分かな・・・という印象です。
国際線ラウンジ「ロイヤルラウンジ」の内装や設備については、別記事にて詳しく報告していますのでそちらも是非ご参照ください。
新千歳空港国際線の航空会社ラウンジ「ロイヤルラウンジ」利用記
フードコートも割と広めです。人がいないので、なおさらそう感じますね。
しばらくロイヤルラウンジでゆっくり休んだ後、搭乗開始時刻に近くなったのでいざ、スターアライアンスゴールド資格を持って優先搭乗。全員の中で一番最初に搭乗しましたが、いやーこれはやっぱり楽です。これまで、数あるSFCの特典の中で優先搭乗に関しては「そんなに早く飛行機に乗り込んでもどうせ出発する時刻は同じなんだし、あんまり意味ないかなー」と思っていたのですが、一番に乗り込んでから、後から乗って来る人が行列をなしていたり人をよけて通っていたり荷物が上の棚に入らなくて四苦八苦していたりしているところを見たりすると、うん、特にエコノミーだとさっさと乗り込んじゃうのはものすごくアリだな、と思いました。
このあたり、逆にビジネスクラスとかだとあまり気にする必要もないのかもしれませんね。
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「優先搭乗」のメリットを考察してみる
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エコノミークラスのシート配置は2-4-2。まあ、エコノミーですし広くはありません。
シートピッチはこんな感じ。6月に乗ったオーストリア航空のエコノミークラスと同じような感じでしょうか。エコノミーならまあこんなもんでしょうね、という感じではありますが、もうちょっと広い方がやっぱり疲れなくていいな、というところですね。
機種はエアバスA330-300。機体の外の塗装と安全のしおりはハローキティ仕様です。エバー航空と言えばハローキティジェット、ぐでたまジェットなどサンリオとの提携が特徴の一つですが、新千歳~台北間の便は特にどちらの就航路線でもないので、その雰囲気を感じられるのは一部だけです。
エンターテインメントシステムは、一般的なものです。
それなりの大きさのディスプレイに、よくあるコントローラー。良くも悪くも標準的と言えるでしょうか。
個人的に重要な、USB充電端子も付いています。飛行時間が4時間程度とそれほど長くないので、正直充電とかできなくても全く問題ないのですけどね。
飲み物のメニュー。英語表記が併記されていないと何を表しているんだか全く読めないあたりに若干の不安を感じます。クランベリージュースかパイナップルジュースあたりをもらったような気がします。
毛布をもらいました。エコノミーで配られるものにしては大きめなんじゃないかと思いますね。思ったよりもふわふわで気持ちいい質感でした。
シートベルトサインが消えると機内食が提供されます。チキンを選択したら、照り焼きチキンが出てきました。
柔らかくておいしかったですね。左側のごはんに乗ってる卵も、レトルトの中華丼とか玉子丼の味に近い感じの、醤油ベースの味付けがされていました。
そして新千歳発着便らしく上側にそびえる「千歳」の文字。中身はあんこの入ったまんじゅうです。
テトリスがあったので、ずっとやってました。写真は、とりあえずハイスコア全部更新するまでやろうと思って8回ランクインした時のものです。全く速くないです。
台湾の入国カードが機内で配られたのですが、ボールペンを持ってくるのをすっかり忘れていて、CAさんにお願いしたらもらえたボールペンがこちら。緑色が映えるエバー航空らしいデザインです。
途中で配られたお菓子。パッケージ写真とほぼ同じ中身が入っていました。
桃園国際空港到着!宿泊先のホテル「リージェント台北」へ
4時間10分の飛行を終えて、台湾の桃園国際空港に到着。広い空港ですねー。
入国審査の手前に両替所があったのでニュー台湾ドルを交換しました。その他、隣に現地SIMを販売している業者(台湾之星)もあります。現地SIMの販売については空港のロビーに出た後にもいくつかの業者がありますが、どこも大体同じような価格です。
今回は滞在期間が短いということもあって、現地SIMの購入はせずフリーのWi-Fiだけでやりくりすることにしました。
入国審査も、新婚旅行の時のオーストリアに比べると非常にあっさりしていて、指紋照合のために両手の指を台に置くくらいで終わりました。
預けた荷物にはしっかりとプライオリティタグが付けられています。
ターンテーブルで荷物を待っていたらなかなか姿が見えなくて「あれこれ、もしかしてもう出てる?」みたいな感じに。両替とかして手間取っている間に、プライオリティタグ付いてて荷物出てくるのが早すぎて、一周余計にしてしまったようです。
待合のロビーが広くてJTBのガイドがなかなか見つからずに若干さまよいましたが、20時くらいに何とか見つけて、他のツアー客と一緒に台北市内へ。移動の手段を考える必要がないというのと、移動中にガイドから滞在中の注意点とかお勧めのスポットとか食事とか、いろいろ話を聞くことができるのがツアーの利点ですね。
1時間ほどで台北市内に着いて、宿泊先のホテルである「リージェント台北(台北晶華酒店)」へ。
台北駅から車で10分、MRT(地下鉄)中山駅から徒歩7分、台北の中心部に位置するホテルで、ルックJTBのランク付けでは「SLグレード」という最高のランクが付けられています。奮発しました。
なんかもう、入り口の装飾とかがすごくオシャレ。チェックインカウンターには日本人スタッフもいて、オール日本語で普通にチェックインができました。
吹き抜けのホールになっていて、1階には朝食会場になっている「BRASSERIE(ブラッセリー)」があります。
部屋は割とスタンダードな感じです。ホテルは最高グレードですが、その中ではたぶん、一番下くらいに位置する部屋なんではないかと思います。
ウェルカムフルーツも置いてあります。結局食べませんでしたが・・・
奥に見えるミネラルウォーターのペットボトルは無料で、毎日2本ずつ交換してくれます。洗面所にも同じものが2本置いてありました。
コンセントは、CタイプのものとAタイプのものがそれぞれ設置されています。
台湾のホテルでは、ランクの高いところを中心にウォシュレット付のところが割と多くあるらしいのですが、リージェント台北のウォシュレットはPanasonic製でした。
リージェント台北の部屋に設置されている電話には「日本語サービス」と書かれているボタンがあり、ここを押すと日本語を話すことができるスタッフが応対してくれます。
実際に二度ほど使う機会がありましたが、たまに日本語のできるスタッフが近くにいない時があるようで折り返しの対応になりました。
それでもこのサービスは、日本語しかできない自分たちには非常に助かります。応対も非常に丁寧で好感が持てました。
今回ルックJTBのツアーを利用した旅行なので、5階のバルコニーフロアにあるラウンジを利用することができます。
ラウンジと名の付くものが大好きなRomulusさん、これは行かざるを得ないでしょう、ということで、閉まるまで後1時間切ってますけど、21:00過ぎから突撃です。
入り口で、こんな感じでルックJTBラウンジとバルコニーラウンジの入り口が分かれていて、スタッフに鍵を渡して案内を受けます。
右側のラウンジには入っていませんが、おそらくほとんど変わらない内装なんじゃないかなあと思いますね。当たり前ですけど、左側にはほぼ日本人しかいませんでした。
この空間だけ日本みたいな感じです。
冷蔵庫にはビール、ペリエ、スプライト、アップルジュースなどが入っていて、コーヒーマシンもあってどれも無料で飲めます。
ちょっとしたお菓子も置いてありました。左側からサルサチップス、ワサビ風味の豆菓子、ドライマンゴーです。サルサチップスが美味しかったんですけど人気で、すぐなくなっていました。
パンとかケーキもあります。味はこれといって特徴がありませんが、普通においしいパンでした。
機内食を食べて以降何も食べていなかったので、軽く夜食を取って飲み物ももらって、快適に過ごすことができました。
夕方に日本を出発しているので、1日目はなかなかにあっさりした終了でしたね。