SFC修行の壁として大きく立ちはだかる「家族」の問題。
実際にSFC取得に至るまでの間に、これらを解決する方法として「家族で一緒にSFC修行をやってしまうこと」を考えました。
子供の有無でもまた変わってくると思いますが、例として「夫婦2人で同時に修行をすること」について、これが有効かどうか検証します。
いきなり結論。一緒にやる利点はほぼない。
検証してみますとか言いつついきなり言ってしまいますが、個人的な見解としては、SFC修行を家族で一緒に行う利点はほぼないと思います。
利点がほぼない、というよりも「かかる費用と得られる効果」に差がありすぎる、と言った方が正確でしょうか。
実はこれ、自分が今年SFC修行を行うにあたって、一旦はしっかり検討してみたことなのです。どうしてもやっぱり、1人で出かけるというところに抵抗があったので。
そして、実際に行ったSFC取得のフライトまでの間でも、やっぱり何回かは小さいながらSFC修行を原因としたケンカがありました。
「SFCを取る=50000PPを得る=AMCプラチナ達成」というのを2人でやる方法には、どのようなものがあるか。
まずは本当に2人で単純にSFC修行という「2人で一緒に飛行機乗りまくる」。1日に複数区間をこなす、いわゆる「エクストリーム修行」を2人でやる、というイメージです。
次に修行ではなくただのセレブ旅行「全てプレミアムクラスで、主に沖縄に旅行しまくる」。まあ、この2つですね。
しかし真剣に検討した結果、お金も時間も足りないよ!という当たり前の結論に達しました。無理です。
元々、出張で使う飛行機もないのにプラチナに達するためには、新千歳と沖縄をプレミアムクラスで7往復する必要があります。
夫婦2人で沖縄旅行・・・沖縄ばっかり7回も行ってどうするの?
飛行機乗るだけ?いやいやそんなのもったいない・・・
じゃ、じゃあ沖縄じゃない別の行き先なら・・・?
お、これはまだ現実的ですね。いろんなところに、2人でたくさん旅行しましょう!というスタイルです。
しかし沖縄以外で、とやろうとすると、新千歳起点の場合伊丹・関西・神戸との単純往復で13往復必要になります。福岡でもたいして変わらず、例えば関西7往復沖縄3往復とかそんな感じの話になるんですよね。往復回数があまり減らないので、結局週末をたくさん確保する必要があってかなり厳しい。
国内線メインだと結局、沖縄を絡めずにプラチナ達成とかマジで厳しいですからね。修行じゃなくて苦行です(主に金銭的な意味で)。
国際線を多く利用するスケジュール調整ができるなら、海外旅作で安い路線があった時に一緒に・・・という形にすれば、1人より2人の方が安い設定が多いみたいなのでまだちょっと現実味が増すかな、とは思います。
さらに大きな問題は、席を確保することがとんでもなく難しい、というかとても非現実的であるということです。
新千歳⇔那覇とか、プレミアム旅割28の設定数って日によっては1席か2席ですからね・・・株主優待にすれば確保はできるかと思いますが、その代わりにPP単価が上がります。つまり、合計の出費額も増えます。販売開始前の予約を確保する方法を検討しても、おそらく2ヶ月+14日前の時点でも厳しいです。ましてそれが、しっかり2週間おきにフライトする形となって両方確保できる確率は何パーセントまで落ちてしまうか。
そんなわけで2人でプラチナ達成は諦めて半分以上を1人旅として、ある程度修行と旅行のバランスを保って(保ったつもりで、とも言う)過去の貯金を投資する(散財する、ともいう)という形で「SFC取得への道」に示した各旅程になったという背景があります。
ここに、夫婦2人が両方プラチナに達するだけの大きなメリットがあるのならよかったのですがね。SFC取得までにかかる総額の問題を抜きにして、この問題を考えてみましょう。
実際、奥様や旦那様がいて、という状態だと「できるだけ家族で一緒にSFC修行をしたい(一緒に過ごしたい)」という場合は割と多いんじゃないかと思いますが、夫婦2人がいて、同時に修行するというのはつまり「両方ともSFC本会員になることに利点があるかどうか?」という話になります。
このあたり、プラチナ本会員、プラチナ事前サービス、SFC本会員、SFC家族会員の違いについて比較した記事がありますので、こちらもご参考にどうぞ。
上記記事を元にして、では「SFC本会員で受けることができて、SFC家族会員だと受けることができないサービス」をまとめてみましょう。
・アップグレードポイントの付与
・SFC会員オリジナルネームタグ
・ライフスタイルマガジン「ana-louge」
・ダイアリー、手帳、カレンダーのプレゼント
以上4つだけ。たったこれだけの違いです。
この中で言えば、フライトに活かせる特典は唯一「アップグレードポイントの付与」ですが、これもしっかりと活用するためには前年にそこそこのフライトを行う必要があります。
アップグレードポイントをもらうためにフライトをする、というものではありませんので、家族会員で十分であるというのが現実だと思います。
まあ、元々そういう位置付けにSFC家族会員がいるから、頑張ってSFC修行を行うという人が一定数いるわけですしね。自分を含めて。
それでも一緒に修行をするメリットを無理やり考えてみる
これだけで終わってしまうとあまりにもあっさりなので、メリットを一応考察してみましょう。
まず考えられるメリットは「2人で一緒に行動しているということから、疎外感や軋轢を生みにくい」ということです。
同時に修行を行うということはそれだけ2人同時に行動するということであり、片方だけが勝手に出かけて家事をおろそかにうんぬんかんぬん、とか、そういうことからは解放されます。
ただ実際にはまあ・・・そこまでのお金やマイルと、時間に余裕のあるセレブ夫婦っているんだろうか・・・?という感じではありますが・・・
次に考えられるメリットは、あまり考えたくない話ではありますが「夫婦の内片方がいなくなってしまう場合」のことです。
例えば離婚。例えば死別。こういう時、両方が本会員であれば片方がいなくなってしまった後にも会員資格を継続することができます。
しかしこれもまあ・・・SFC修行を検討する段階から離婚した後の話とか考えたくもないですし、まして死んだ後のこととか考える必要があるかどうか・・・微妙なところです。
1人になって会員資格を失ったとして、それでも必要ならそこから取り直せばいいだけの話なんじゃないかと思います。
現実的には、夫婦同時に行うならダブルホルダー
というわけで、自分はSFC修行を夫婦同時に行う、ということに意味はほぼない、と結論づけました。
しかし、これがじゃあ片方がSFC修行、もう片方がJGC修行、という形だったらどうか。これだったらメリットはあると言えるんじゃないかと思いますね。
同時に、とは言ってもフライトの便が当然異なりますので夫婦一緒に行動、という条件からは外れてしまうことになるかと思いますが、行き先や時間帯によってはフライトした先で合流、とかって形にもできるでしょうし、何よりも同じコストをかけるのなら、得られるメリットが格段に上がると思います。
どちらかが本会員、どちらかが家族会員という形で、結果的に両方がダブルホルダー(紫組)となれるこの形が着地点としては最良でしょうね。
同じコストをかけるなら、片方がダイヤモンド修行で片方がほぼゼロ、という状況よりコストパフォーマンスに優れるのではないかと思います。
ウチは金も時間も有り余っているからフライトし放題なんだHAHAHA、という夫婦なら別ですが、実際そんな恵まれた環境はなかなかありませんのでね・・・
まとめ
・夫婦同時にSFC修行を行うメリットはほぼない。
・夫婦同時に修行をするなら、片方がSFC修行、片方がJGC修行を行うべき。
後は結局のところ、何を行うにしても夫婦間の結束と言いますか、お互いの犠牲と利益についての理解が必要、といういつもの結論に至りますね。
自分の置かれた状況で、いつまでにどれだけのお金やマイルが獲得できて、それをどれだけ投資していくか、将来得られるメリットは何か、というところを考えながら仲良く検討できれば一番いいかなと思います。