マイルの使い方

ANAはとにかく国際線特典航空券が取れない

2016年9月15日

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ANAのマイルは、よく「貯めやすい代わりに使いづらい」と言われます。

マイルを使う上でその価値を高めるために有効な「国際線の特典航空券」ですが、ANAの国際線特典航空券は本当に取りづらい、という話です。
国内線の特典航空券の話もあるのですが、国内線と国際線で結構勝手が違ったりするので、それはまた別の話です。

マイルがなくても、マイレージクラブのコンテンツから、特典航空券の空席を検索することはできます。
これをやっているだけでも半分旅行している気分になったりするのでこの作業が割と好きで、気が付いたら1時間とかやっていることもあるのですが、路線をてきとうに調べてみるだけでもわかることが一つ。

空いてる便がほとんどない。

もちろん路線にも時期にもよるのでなんとも言えないのですが、旅行するために最適な時間帯の便、そして往復旅程での確保、という条件も含めるとそれらがガラ空き、なんてことはまずありません。
これは取るの大変そうだなあ・・・と思うことしきりなんですね。

例えばANA運航便の場合、国際線特典航空券の予約開始は搭乗日の355日前から。
ハワイなどの人気路線だと特に、その日が勝負でありそこを逃すともう取ることができないというほどの争奪戦が繰り広げられます。元々、有償でも多くの座席の利用を見込むことができる路線なので、特典航空券に開放されている枠が少ないことが原因とも言われています。
正確には、ずっと辿っていけばポツポツ空いているところはあるのですが、往復の旅程をベストな日程で確保するとなると厳しくて、短すぎたり長すぎたり、往路と復路の時間が合わなかったり、いまいち理想と現実がマッチしません。
休みが長く取れるなら長期滞在もアリなんですけど、なかなかそういうわけにもいきませんしね・・・

355日前っていうとつまりほとんど1年前ですから、1年後の予定なんかわからないよ!という層にはなおさら取りづらく感じると思います。
なんだかんだ、パッケージツアーとかだったら意外と直前でも空いていたりしますし。
国際線特典航空券での旅行を考えるなら、まず航空券を発券してしまってから、それからそこに休みを何とか取る方向で考える、という方が現実的でしょうね。
発券した後のキャンセルは1人3000マイルかかりますが、必要経費として覚悟しておくくらいの気合が必要ですね。
その他、直行便でなく乗継を追加したり、スターアライアンス加盟の提携航空会社の便を利用した形の発券にするといった形の妥協も有効かと思います。

上級会員は国際線特典航空券が取りやすい?

そんな中、SFC会員の特典には「国際線特典航空券の優先」があります。

メンバーご本人様がご自身のマイルでご搭乗される場合、ANAグループ運航便の国際線特典航空券のご予約、および空席待ちを優先的に承ります。
また、メンバーご本人様のマイルをお使いになる同一予約のご同行者様のご予約、空席待ちも優先的に承ります。

サービス詳細|ご予約を優先して|プレミアムメンバーサービス|ANAマイレージクラブ

実際どの程度優遇されているのかというのは正確にはわからないというのが実情ですが、上級会員になると開放される座席数が増えます。
路線や便により多少の前後はあるでしょうが、ビジネスクラスの座席数で2席とか3席増える、という場合が多いようです。
(ビジネスクラスの場合、ホノルル路線で2席→4席、ヨーロッパで4席→6席、など)
JALの場合は、ANAよりも空席状況に応じて特典航空券の枠をかなり流動的に運用しているため搭乗日が近くなっても確保できることが多い、なんていう話もあって、ANAの特典航空券の取りづらさはこの点も影響しているかもしれません。

いずれにしても、数席の特典枠を奪い合う形になるわけですので、時に熾烈な争いが繰り広げられることは想像に難くありません。

それでも特典航空券で旅行がしたい

やはり、国際線特典航空券での旅行には魅力があります。特にビジネスクラス以上。
陸マイラーでマイルを貯めるということをやっている人のほとんどはこれが目的、と言ってもいいんじゃないでしょうかね?

1マイル2円と言われるマイルの価値も、使い道によって大きく左右されます。このマイル単価を考えても、ビジネスクラス、ファーストクラスでの特典航空券は効率のいい使い道なんですよね。

www.romulus-k-anaume.net

考え方次第ですが、まずは特典航空券獲得のためのハードルを極力下げるということ、次に特典航空券を使った旅行をするための準備をする、というところでしょうか。

ANA国際線特典航空券獲得へのハードルを下げる

では、実際に何ができるか考えてみましょう。特典航空券獲得のためには、開放される座席数が増えて、開放された座席をしっかりゲットすることができればいいわけです。

つまり、以下の2点になります。
①SFC会員になって、特典航空券の枠を広げる
②特典航空券を取るためのテクニックを実践する

上級会員になると特典航空券の枠が増える、というのは前述の通りですが、この開放枠はダイヤモンド、プラチナ、SFC会員間での差はないと言われています。
ダイヤモンドの場合は、これとは別の「空席待ち優先」の影響で、確保できないことがないとまで言われていたりしますのでちょっと別次元かもしれませんが、あらかじめ設定されている枠はあくまで「一般会員だと2席、上級会員だと4席」といったような形で決められているという説が有力です。

まずはここを確保して全体の枠を広げるということ。
これを目的にダイヤモンド会員を目指すというのはちょっと割に合わないというか目的と手段がマッチしていない感があるので、そういう意味ではやはりSFC会員になるというのはバランスが取れた方法だと思います。

次に、特典航空券を取るためのテクニックを実践するということです。
国内線、国際線共に、争奪戦となっている場合にその発見の確率を上げるための方法としてある程度のテクニックがあります。
予約の開始日や発券したい特典航空券の種類によってどのような方法が最適かは変わってきますが、どの場合にも共通するものは「とにかく、発券可能になった直後に発券をする!」というものです。
往路・復路を問わずどちらかが発券可能になった時点でそれを確保してしまう、ということですね。
その後、元々の日程に合わせて適切に変更を行いますが、場合によってはこの変更がうまくいかないということも考えられます。
100%成功する、とはなかなかいかないものですが知識なく行うよりは発券の可能性が上がります。最悪取消になった場合の手数料としてなくなる可能性のあるマイルともにらめっこして、どちらか最善かを判断する必要があるでしょう。

まとめ

ANAの特典航空券は、やっぱり争奪戦。
特に国際線特典航空券を取る確率を上げるのに、SFC取得は有効な戦略の一つ。
もちろん、テクニックも大事。

国際線特典航空券で海外旅行をしたい!というのはやっぱり大きな希望です。
費用の面で躊躇しがちな海外旅行をより身近に感じられますし、フルキャリアでの快適な旅行には大きな魅力があります。

テクニックの実行には知識だけではなかなかうまくいかず、やっぱり実践してなんぼという面があります。臨機応変に対応する能力を身に付けるために、情報収集を怠ることのないようにもしておきたいものですね。

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国際線特典航空券の枠が増えるだけではありません。
SFCになって得られる特典の一覧はこちら。

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