SFC会員のメリットの一つに「空席待ち優先」があります。
予約時の空席待ち優先と、空港での空席待ち優先。
それぞれの優先によるメリットについて、考えてみることにします。
「空席待ち優先」の種類
SFC会員のメリットとして挙げられる「空席待ち優先」。詳しく見てみると、2種類あることがわかります。
①予約時の空席待ちの優先
②空港での空席待ちの優先
予約する時も当日空港でも、どちらでも優先されるという形になります。
「予約時の空席待ち」というのは、こういうやつですね。
上の図の「♦」の部分が空席待ちです。
予約はしているものの支払いはまだしていない状態、とかだとこの表示になります。
これが優先されるというのは、つまりこういうことです。
予約時にこの空席待ちになった時、今もう既にAMC非会員、AMC平会員などが複数人待っていたとします。
その後に上級会員が空席待ちをした状態で空席が確保された場合、優先的に上級会員に割り当てられます。
早い者勝ちではなく、横入りができる、ということですね。
上の図は国内線の場合のものですが、国際線でも同様に優先されます。
国際線の場合は予約開始が早いということもあって空席待ちの後に航空券が取れる、ということも多くあるため恩恵が大きいと思われます。
一説には、ダイヤモンド会員だと空席待ちで取れないことがない、と言われるほどだと言いますね。
プレミアムメンバーデスクにかけると「プッシュしておきます」という言葉をかけられることもあるようです。実際に取れやすくなるのかどうかは運次第ではあると思いますが。
対して「空港での空席待ちの優先」とは何か。
これは当日空港で、搭乗したい便が満席だった時の空席待ちが優先されるということです。優先のされ方は種別によって異なっていて、以下のような順番になっています。
SFCの特典の解説でも触れましたが、種別Bが前に何人並んでいようが、呼ばれる時は種別Sから順に呼ばれる、ということです。
空席待ちとは言っても、まあ何も起こっていない状態で予約もないのに空港に出向くような人は少数でしょうから、これが威力を発揮するのは主に2つ。
「台風や機材故障などでの欠航・遅延の振替」
「プレミアムクラスの当日アップグレードの空席待ち」
特に前者は、予定外の事態でも優先的に搭乗することができるという点でメリットが大きい点ではないでしょうか。
滅多に起こるものではありませんが、いざという時の保険として、自分は魅力的だなあと思っていた部分です。
台風で予定していた飛行機が飛ばない!とかなって臨時便やらなんやらが設定されたり、その他の便に振り替える空席待ちをした後、呼ばれるのも上の種別順です。
呼ばれた時にカウンターにいなければ飛ばされる、というのはあるのですがそれでも先に呼んでくれるというのは大きなメリットと言えます。
台風シーズンで、ちょうど直撃に出くわしてしまった時などに非常に大きな威力を発揮するでしょう。
後者は、プレミアムクラスへの当日アップグレードについて空席待ちをする時にも同様に優先されるということです。
新千歳⇔那覇とか羽田⇔那覇とかだと、人気路線なのでよく「プレミアムクラスの空席待ちのお客様にお知らせ致します。当便のプレミアムクラスはご予約をお持ちのお客様で満席となりました。どうぞご了承ください」みたいなアナウンスが流れてますけどね・・・
自分の場合、SFC取得までの間にこの「当日アップグレード空席待ち」は新千歳→那覇、那覇→新千歳、新千歳→福岡、と3回経験しましたが、いずれも失敗しました。
新千歳→福岡なんかは21席プレミアムクラスがある機材だったのでいけるかなーと思ったんですけどね・・・
ブロンズ会員でも種別Aのメリット
そしてこの空席待ち優先のメリットは、どちらかというとSFC修行中にブロンズ会員になった時にこそ享受しやすい気がします。
ダイヤモンド会員が種別Sで最優先されるのはまあ当然として、その下の種別Aにそれ以外の上級会員が全員同列で並んでいるんですよね。
ブロンズ会員のメリットは、正直ほとんどないんですけどこの点はありがたいところだと思います。
修行の路線を、タイムセールで購入した旅割75を中心に据えたりすると、獲得PPを増やすためにはやっぱり当日アップグレードが重要になってきます。
当日アップグレードでPP単価を下げられる路線は実は全然多くないんですけど、1回の獲得PPを増やさないと搭乗回数が増えて大変になる、という側面もあるので・・・
すごく見づらいですが、上の写真はSFC取得までの間に、那覇空港で新千歳行きの便のプレミアムクラス空席待ちをした時のものです。
種別Aの1番の空席待ち整理券を発行するのが目的で朝6時15分くらいに空港に向かって、あわよくばアップグレード、と思っていたのですが見事に失敗しました。
ただまあ、路線と便、時間帯とかによっては結構いけるという話も聞くのでとりあえず空席待ちしてみるといいと思います。
新千歳空港の空席待ちは、呼び出しカウンターが保安検査場より前にあってちょっと流れが悪いなあと思うところもあるのですが、それはまた別の話。
まとめ
空席待ち優先は、予約時にも当日空港でも発揮される。
SFC修行中の恩恵は、ブロンズ会員の時点で種別Aという形で受けられること。
台風などの非常事態の場合、時に無双状態で搭乗することができる。
乗りたい飛行機に乗りやすくなるという点で、確実なメリットであると思います。