SFC特典の中でもメリットの大きいものの中に「手荷物受け取りの優先」「手荷物許容量の優待」があります。
実際どの程度のメリットがあるのか、考察してみましょう。
当たり前のことですが、多くの場合旅行には手荷物が必要です。特に海外旅行ともなれば大きいスーツケースにパンパンに詰まった荷物を持って行く、ということになるという人も多いのではないでしょうか。
特に帰りは、お土産の分荷物が増えるということが多いですので、時折重量オーバーとなり超過料金を取られてしまう、ということもあるでしょう。
さらに、これらの荷物を受け取る際にも通常かなり長く時間を取られます。
バゲージクレームを眺めている時間がずいぶんと長いなあ・・・と思いつつ、次の行動が制限されてしまうということもしばしばです。
手荷物受け取り優先のメリット
SFC会員の特典の一つに「手荷物の優先」があります。
国内線ではバゲージタグに「PRIORITY」の印字、国際線ではオレンジ色の「PRIORITY」タグが付けられ、それぞれ優先して下ろされるため先に荷物を受け取り、次の行動を早く起こすことができます。
ダイヤモンド会員は常にファーストクラス相当の優先なので、手荷物が出てくる順番は
①ファーストクラス利用者・ダイヤモンド会員
②ビジネスクラス利用者・プレミアムクラス利用者・プラチナ会員・SFC会員
③その他の利用者
という順番になります。人数を考えると、②と③の差がやはり大きいと言えます。
ツアーなどで、参加者全員がそろってからでないと次の行動を開始できない、という場合にはあまりメリットを感じないかもしれませんが、個人旅行などの場合はかなり大きな威力を発揮します。
自分の場合、SFC取得までの間にプレミアムクラスを利用して手荷物の優先を受けた時に感じたのは、出てくるのが早くて次の行動を早く起こせる=予定していた時間より早い時間の交通機関に乗れたりする、というのももちろんなのですが、地味に大きいな、と思ったのが「自分の荷物が早い内に出てくることがわかっている」という安心感です。
特に大型の機材なんかで手荷物が多い場合には、似たスーツケースも多いですからね。「あ、あれオレのスーツケースかな?いや、違うか・・・」となる回数が減るというのは結構なメリットだと思います。
手荷物許容量の優待
もう一つ、手荷物関連の特典が「手荷物許容量の優待」です。
国際線だと、海外の観光客が大量の荷物を詰め直してる姿に遭遇したりしますがその心配からほぼ解放されます。
まず、国内線の優待がこちら。
通常よりもそれぞれ+20kgまで無料で預けることができます。
プレミアムクラスだと元々普通席より20kg多く預けることができるのですが、それよりもさらに+20kgですからね。
60kg預けるって言ったら相当ですよねー。重すぎて持って歩けないのでは?と思うほどの重量です。
そもそも国内線だと、国際線よりは手荷物もそれほど多くならないことがほとんどだと思うので、実際のところこの許容量の優待を活かすことがあるかと言われると、自分の場合はおそらくないですね。通常の20kgで十分ではあります。
次に、国際線です。こっちの方が恩恵は大きいですかね。
国際線は個数制ですが、それぞれ1個無料で預けられる荷物が増えます。
ビジネスクラス以上だと1個あたりの重量も32kgまでOKで、かなり余裕がありますからなおさら安心感が増えますね。
ちなみに対象者はこんな感じです。
国際線の場合は、ANA運航便に限りブロンズ会員も優先対象です。
スターアライアンス加盟航空会社の場合にも、スターアライアンスゴールドであるプラチナ・ダイヤモンド・SFC会員は優待されます。
航空会社によって個数制のところと重量制のところがありますが、どちらの場合も1個または20kgの優待となります。
実際、3個も4個も預けないよという場合でも・・・
実際のところ、無料で預けられる量が増えて安心だね、とは言っても、そんなに多く預けないよという人も多いのではないでしょうか。
手荷物許容量優待で大きいのは、この特典が「本人のみ」であるというところです。
例えば、夫(SFC会員)、妻(SFC家族会員)、子供3人という家族がいたと想定しましょう。それぞれ、荷物を1つずつ持って海外旅行に出かけるとします。
つまり、合計5つの荷物があるわけです。
この時、それぞれが1つずつ預けるのではなく夫と妻が3つと2つに分けて荷物を預けると、超過料金を取られず、さらに手荷物優先の特典があるため全てにPRIORITYタグが付けられて早く受け取ることができます。
上級会員ではない人を同行者として旅行に行く場合に、強い味方となってくれるでしょう。
まとめ
手荷物受け取りの優先、手荷物許容量の優待は、旅の安心感を高め、より迅速な行動を起こすために有用である。
特に、家族旅行などで「上級会員ではない人」を同行者とする場合、全員の行動を早くするために大きな威力を発揮する。
せっかく得られるメリットですので、賢く利用して快適な旅をしたいものですね。