SFC修行

家族にSFC修行を理解してもらうために

2016年10月16日

f:id:romulus_k:20160910090634j:plain

SFC修行を行うことで得られるメリットは、自分一人だけのものではありません。
SFCの家族カードを発行することで家族にもほぼ同様のメリットを得られますし、ラウンジ利用は同行者も可能です。
このような背景がありますので、家族がいる状況で初めてSFC修行を検討することもあるでしょう。

そんな時、家族にSFC修行を理解してもらうためにはどのようなことを意識していればよいか、考えてみます。

家族きっかけのSFC修行

SFC修行。それは、ANAのプラチナ会員になるために、ひたすら飛行機に搭乗し50000PPを獲得すること。
修行の終了、いわゆる「解脱」までには、多くのフライトを必要とします。

これを1人でやっているのなら、誰にも気兼ねする必要はありません。
好きな時にフライトして、好きな時に帰ってきて、という自由気ままな修行ができます。
しかしながら、普段の生活においては、なかなか1人だけというわけにはいきません。友人、恋人や家族など大切な人と関わりが深いということも非常に多いわけです。

最初の記事でも書きましたが、自分がSFC修行をするきっかけになったのは結婚して奥様と生活するようになったからです。
これから先、一緒にたくさん旅行に行きたい!というとても強い動機になりました。

www.romulus-k-anaume.net

独身時代はまさに独り身をこじらせていましたので、今考えてみれば逆に修行し放題だな、やっておけばよかったかな、と思うんですけど「1人で取ってもなあ・・・そんなに旅行するかなあ・・・」という壁を超えることができませんでした。

こんな感じで、「1人では取らなかったけど『同行者や家族にもメリットがあるから』1年だけ頑張って修行をしよう!」という人はそれなりにいるんじゃないかなーと思うのです。同行者と共にラウンジ使用、とか、家族カード発行のメリットは実際大きいです。特に国際線はその恩恵が大きくて、格段に便利になります。

ただ、それと「SFC修行を家族が理解してくれるかどうか?」はちょっと話が別です。
元々「ただ単に飛行機に乗るだけ」というのは趣味として理解されがたい部分がありますし、何よりもSFC修行なりJGC修行なりは、大なり小なり不在になる期間が必然的に多くなりますので、特に家族がいる場合「家を空ける」ということが増えてきます。

最初の動機が「相手のために」「家族のために」というものだったとしても、このあたりへのフォローが伴っていないと「頼んでもいないのに勝手なことばっかりして!」ということになってしまうわけですね。

SFC修行への理解に必要なこと

これを防ぐためには、まずはやっぱり話し合いが必要だと思います。
SFC修行をやる=スーパーフライヤーズカードを取得することに何のメリットがあるか。実費をかけるなら、それに見合ったメリットを今後受けることができるか。そしてかけるだけの実費があるか。ないのなら、陸マイラー活動はできるか(陸マイラー活動への協力は得られるか)。いつまでに何マイル貯めて、いつなら取れるか。などなど。
実費の場合単純にPP単価10円として、50万円で取得すると計算した場合月平均約42,000円です。収入の状況などによっても左右されるでしょうが、趣味にかける金額としては少し高めではありますよね。ホイホイ簡単に出せる金額ではありません。その折り合いを付けることができるか、その他に使っているお金の状況を確認したり、まずはとにかく話し合いです。

お金の問題以外で、特に自分が大事だなと思うことはメリットを知る、理解する、ということです。

www.romulus-k-anaume.net

あんまり旅行してこなかった人なら特に、ラウンジの存在すら知らないとか、混雑している空港の保安検査場で長い行列に並んで疲れた経験がない、ということも多いでしょうからなんせメリットが実感できません。
これまであまり旅行して来なかったし、これからもしないだろうから必要性を感じない、ということもあるかと思います。ただこれは、SFCを取ったら絶対に旅行したくなると思います。特に、ラウンジ利用、専用保安検査場や優先搭乗、手荷物優先・・・といったような、旅行で生じる疲れを大きく減らすことができるというメリットを実感した後は、これまで感じていたような旅行に対するハードルが大きく下がるでしょう。自分が実際にそうでした。

メリットを実感、あるいは理解・許容できて取得に踏み切れるようなら、次はスケジュールの相談です。1日に何度もフライトして必要日数を減らすのか、少しでも観光を組み込んだスケジュールにするのか。もちろんPP単価も含め、最適なスケジュールを相談することです。
そして、どれだけ事前に相談していても、スケジュールの変更は起こるものです。旅割のタイムセールでお得なフライトが得られるということもありますし、予定していたプレミアム旅割28の価格が思ったほど安くないということもあります。
仕事で急な会議や研修の予定が入るとか、プライベートで冠婚葬祭の予定が入る、ということもあるでしょう。

SFC修行は時として1年に及ぶ長いものですので、メリットを実感できたとしてもやっている最中にモチベーションをお互いに維持できるかどうかはわかりません。修行に入る前に具体的なメリットをイメージできていればいるほど、途中で続ける意味がわからなくなってしまったりということもなくなってくると思います。
逆にまあ、最短でやろうと思えば5日とかで終わるんですけどね。

このへん、自分はできていなかったのでちょっと失敗したなあーというところがあります。口下手だということもあるんですけどね。
特に失敗だったと思う2点は、
・旅割のタイムセールに飛びついて、スケジュールを詰め過ぎたなあというところ
・スケジュール立てに夢中になりすぎて、家の仕事をおろそかにしたところ
この2つです。

土日を確保して修行に出る分、普段の平日の仕事は一生懸命やる必要がある。結果、残業が増えて帰りが遅くなる。結果、家の仕事をやる時間が少なくなる。かといって、修行の日程を決めなければいけないのでネットで調べる時間は多くなる。予約も取らないといけないので、パソコンに張り付く時間が増える。
そんな状態で週末一人でいなくなるわけですからね。そんなことが続けば、どんな高尚な理由があったって嫌になろうというものです。

これを回避するために必要なことはやっぱり、
・修行は計画的に行うこと。基本的には、年が明ける前に来年の計画を立てること。
・相談して話し合って、できる限りのことをやること。
これしかないんだろうなあと思います。人にやってもらってることって、慣れてしまってその内気が付かなくなってしまうということがありますからね。やってもらって当たり前になってはいけないと。本来は自分が全てやるべきところを、やってもらっているのだという意識を捨ててはいけないと。これをお互いが思っていれば一番いいのだと思います。

感謝の気持ちを忘れずに

旦那がやるにせよ、妻がやるにせよ、家族へのフォローは忘れてはいけません。
SFCを実際に取得して、それを使って何回か旅行してメリットを実際に感じると、ああ修行してよかったなあと思う時が必ず来ます。
その時に、あの時修行させてくれてありがとう、という一言を言えるようだったら幸せじゃないかなあと思います。

水曜どうでしょうのベトナム縦断1800kmで、ミスターがトランシーバーを落として、代わりのトランシーバーを奥さんが届けてくれた日、ミスターのTシャツには「妻よありがとう」と書かれていました。
自分もSFCを取得した今、同じ気持ちです。ありがとう。これからもよろしくお願いします。一緒にたくさん旅行しましょう。

同時に、これからSFC修行を志す皆さんにとって、
・SFCのメリットを理解しやすい記事
・SFC修行のスケジュールを構築するのに役に立つ記事
このあたりを意識して今後も更新していきたいと思います。

関連記事

www.romulus-k-anaume.net

-SFC修行

© 2024 捕らぬマイルの皮算用~知識のANA埋め~