SFC取得への道その6。長いのでだいぶ分けることにします。
今回は新婚旅行なので、元々あまり修行とは関係ない全旅程の中でも特に一番「SFC修行」と無関係の旅程です。
海外旅行の経験ほぼゼロ
<フライト詳細>
6/1 新千歳→成田 海外乗継(国内区間) 1020PP
6/1 成田→ウィーン 予約クラスL(30%) 1709PP
6/8 ウィーン→成田 予約クラスW(50%) 2849PP
6/8 羽田→新千歳 海外乗継(国内区間) 1020PP
SFC修行に関して調べていくと、本当にいろんなブログにたどり着きます。皆さんすごく海外、それもアジア、ヨーロッパ、オセアニア、アメリカといろんなところにたくさんフライトしていて実にうらやましい。
それに対して、自分、海外旅行の経験ほぼゼロです。20年以上前に親に連れていってもらってフランス旅行に行ったきり、日本を出たことがないので最近になって急に興味が沸いてきたみたいなところがあります。
元々国内旅行ですら、あまり興味のなかったところからのスタートなので、日本を飛び出すどころか北海道すら飛び出してないわけですから旅行するたびに新鮮でおもしろいですよね。逆に今まで旅行してこなくてよかったんじゃないかみたいなね。
例えば陸マイラー活動をしている場合、その最終目標をどこに置くか。国内よりはやっぱ海外でしょう!となると、
・近場のアジア(香港、台湾、北京など)までエコノミーで往復→往復20000マイル
・中距離アジア(タイ、シンガポールなど)までエコノミーで往復→往復35000マイル
・近場のアジア(香港、台湾、北京など)までビジネスで往復→往復40000マイル
・ハワイまでエコノミーで往復→往復40000マイル
・アメリカまでエコノミーで往復→往復50000マイル
・ヨーロッパまでエコノミーで往復→往復55000マイル
・中距離アジア(タイ、シンガポールなど)までビジネスで往復→往復60000マイル
・ハワイまでビジネスで往復→往復65000マイル
・アメリカまでビジネスで往復→往復85000マイル
・ヨーロッパまでビジネスで往復→往復90000マイル
・ヨーロッパまでファーストで往復→往復165000マイル
というような感じになります。
夢はでっかく「ヨーロッパまでファーストクラスで!」。
年間20万マイル30万マイルという獲得を可能にする陸マイラーというのは実に夢が広がる話です。
しかしですね、この特典航空券での旅行というのは、基本的に個人旅行になるんですよね。航空券だけの手配なので当たり前なんですけど、海外旅行の経験が少ない自分としてはこの部分がネックでもあります。
自分でどこまで手配ができるのか、という心配。行った後どうするのかという心配。ホテルは?食事は?観光は?といういろんな心配が、国内旅行とレベルが違いますからね。まあ、やってみたらなんてことないのかなとも思うんですけど。
そんな海外旅行初心者には、やっぱり旅行代理店のパッケージツアーというのは安心感があります。個人旅行とパッケージツアーはそれぞれ一長一短ありますけど、あまり経験がない内はどこ行っても初めてなので、特に自分で行き先決めなくてもある程度一通り手配してくれるパッケージツアーの方が、事前の準備に割く時間が減ってくれて個人的には好きです。
国内旅行だと逆に、いろいろ自分で行き先決める方が好きですからね。旅慣れてくると自分でやった方が自由度が高くて好きになってくるんじゃないかなーという気はしますね。
そんなわけで今回は普通にルックJTBのパッケージツアーで行く「中欧4ヶ国旅行8日間」の旅なのです。
新婚旅行なので、ウキウキなのです。
新千歳→成田→ウィーン→ブダペスト
朝一の成田便でまずは成田空港に向かいます。出発時間は7時50分。この日になるまで、何回も7時30分発の関西行きに乗っているので、早起きも慣れたもんです。
この日は6月1日です。実はこの次の日6月2日から、成田空港第1ターミナルのチェックインカウンターはレイアウトが変更になっているんですよね。
新千歳空港で既に乗り継ぎ分までチェックインしていたので成田空港で特にやることはなかったんですけど、最後の日だからかチェックインの端末も動いていないものが多かったです。
成田空港に着いてまず、JTBのカウンターにまっすぐ向かってみたもののまだ受付できず、空港内を散策。スープストックトーキョーがあったので、朝ごはんにしました。
・・・が、自分、出発の1週間くらい前からどうにもお腹が痛くてですね。食べ物を胃に入れるとキリキリ痛むみたいな状態になっていまして。一説には5/21~5/22に沖縄行った時に食べすぎたからなんじゃないかという。
そんなわけで、お腹に優しそうな参鶏湯を単品で注文。
スープストックトーキョー、おいしいんですよねー。
お店をさがす|Soup Stock Tokyo 食べるスープの専門店
東京とかにはたくさん店舗がありますけど札幌にないので、本州に行った時に見かけると「お!行きたいな!」ってなります。奥様が特に好きで、いつも自分の3倍くらいテンション上がってます。ぜひ札幌に進出してもらいたいチェーンですよね。
朝ごはんを食べた後は、外貨を準備することにしました。
今回行く中欧4ヶ国は、
オーストリア、スロバキア・・・ユーロ
ハンガリー・・・フォリント
チェコ・・・チェココルナ
という形で3つの通貨を準備する必要があります。ユーロ以外はほんとは渡航先で両替した方がレートがいいらしいんですけど、あらかじめ準備しておかないと不安なのでユーロ多めで一応全部準備しておきました。
とは言ってもまあ、パッケージツアーで食事も大体全部決まってるし、都市部しか回らないし、結構ユーロも使えるから少なめで大丈夫ですよという話だったので、フォリントとチェココルナはそれぞれ5000円分ずつくらいです。
結果、これでも十分でしたね。
そして成田空港と言えばこのでっかい発着案内板ですよね。
自分らが乗る飛行機は、ちょうど真ん中あたりにあるオーストリア航空OS52便です。
現在このオーストリア航空は、2016年9月4日のOS52便を最後に成田⇔ウィーンの路線を休止し、事実上の日本撤退となっています。出発のちょっと前くらいに休止が発表されたんじゃなかったかと思いますが、オーストリア航空が日本に乗り入れる唯一の路線がなくなってしまいました。
ウィーンへの直行便がなくなり、今後はルフトハンザなどを使って経由便で向かう必要があって時間がかかってしまうことになるので、いい時期に行っておいたかなあという気がします。
一通りJTBのカウンターで説明を聞いた後、昼前には出国手続き。同時に、どうにも調子が悪くて、これはまあ、どう考えても体調崩してますなあーという感じでした。免税店も一通り巡りましたが特に買うものはなく、機内で飲むためのものとして伊右衛門を買い、ユナイテッドクラブラウンジへ向かいます。
SFC修行中なので、自分、もちろんまだ平会員です。
本来このユナイテッドクラブラウンジは、ユナイテッド航空をはじめとしてスターアライアンス加盟航空会社のビジネスクラス利用客、そしてスターアライアンスゴールドの人のみ利用できるラウンジです。ちょっと前まではプライオリティパスがあれば使えたんですけど、2015年5月15日から対象外になってしまいました。
が、これを平会員でも使うことができる方法があるんですよねー。
JTBの海外ツアー「ルックJTB」には、泊まるホテルとか食事するレストランの差によっていくつかのパンフレットがあります。
その中でも割とお高めのものが多い「赤パンフレット」と言われるものだと、国際線の往路出発時にラウンジを使えるという特典が付いてくるんですよね。
表紙に「往路の国際線出発空港でラウンジをご利用いただけます」という一文があります。
ルックJTB JTBお買得旅 || <成田・羽田発>10月からの 添乗員同行 ドイツ・フランス・中東欧・イギリス・オランダ・ベルギー・北欧・アイスランド・ロシア
そんなわけで、上級会員でもなんでもなく、プライオリティパスも持っていないエコノミークラス利用の自分でも、成田空港のラウンジを使うことができるんです。
ただまあ、赤パンフレットで使えるラウンジは、スターアライアンス加盟航空会社の場合はユナイテッドクラブラウンジだけですけどね。ANAを利用する場合であっても、ANAラウンジを使うことはできません。
「次にここに来る時は、SFCの資格で堂々と入ることができるぞ・・・」と思いながらのラウンジ潜入です。国際線のラウンジ初体験ですからもうドキドキです。
まず最初の印象は「でかい!広い!」ですかね。とにかく広い。時間帯によるのでしょうけど利用している人があんまりいなかったのでなおさらですね。
奥の方には、ビジネスブースみたいになっているところもありました。使いはしませんでしたが、かなり個室感ありますね。
そして国際線のラウンジと言えば、フードが充実しているという点に尽きます。もう、これが楽しみだったと言っても過言ではありません。
ユナイテッドクラブラウンジのフードコーナーは2ヶ所ありまして、それぞれで内容がちょっと違います。
枝豆とか豆菓子といったようなおつまみ類、枝豆、おにぎり、巻き寿司、パンとかいろいろありました。ユナイテッドクラブラウンジのフードは他のラウンジに比べてあんまりいい評判を聞かなかったりするんですけど、それでもやっぱりかなり充実しています。
これは本来であれば、ラウンジ大好きRomulusさんは歓喜、といったところです。
しかしながら現在は、いかんせんお腹がイタイ。ほんと今回の全行程の中で、このユナイテッドクラブラウンジを堪能している間が一番調子が悪かった。
結局この時も、朝に食べたものはスープストックトーキョーの参鶏湯だけだというのにこの後ちっちゃい海苔巻き一個とフルーツ、後は枝豆を少し食べただけ。残りはティーバッグの緑茶を飲んでお腹を休めるという形になってしまいました。
この時間、大韓航空の機体しか見られませんでしたが窓際の席がやっぱりいいですね。他の人も基本、窓側にいる人が多かったような気がします。
周りの日本人でラウンジ使ってる人も見かけまして、見るたびに「おっ、この人は本気の上級会員かな」とか思ってたんですけど、後から振り返ってみるに大体同じツアーに参加していた人たちでしたね。時間帯的に、他の便とあまりかちあわない時間だったのかもしれません。
座席にはコンセントと、USB端子が備え付けられています。iPhoneを充電してみましたが、充電中なぜか操作を受け付けないという状態になってしまっていました。
OS52便 成田→ウィーンに搭乗、いざ中欧へ
いよいよ搭乗です!13:45発の便でしたが、13:05頃にはもう搭乗開始していました。優先搭乗している人も何人かはいましたが、それほど多くないなという印象です。
シートピッチはエコノミークラスなのでまあ、狭めではありますね。
ただこの日のOS52便、運のいいことにエコノミークラスがまあガラガラと言ってもいい状況で、3席を2人で使用するということができましてなかなかに快適でした。そら優先搭乗も少ないわな、というくらいのもんです。
後ろの3席も空いていたので、やろうと思えば3席を使って横になるエコノミーベッドまでできたんですけど、さすがにそこまでやる勇気はありません。
翼のちょうど横の席だったので残念ながらあんまり景色も見えませんが、ユナイテッド航空の機体がありました。
機内に乗り込んですぐ、早々にスリッパに履き替えます。ちなみにこの時のスリッパは先日伊勢・名古屋に行った時のANAプレミアムクラスでもらって帰ってきたものです。旅行中ホテルでも使えて活躍してました。
パーソナルモニターには横にUSB端子が付いていたので、iPhoneを充電しながら操作できるという状況を確保し、なんなら隣の席の端子でKindle Fireとかまで充電できるという環境だったので、非常に快適です。ただ、映画のラインナップはちょっと微妙でしたかね・・・作品数はたくさんあるんですけど、日本語字幕が表示されなくて、さすがに見られないなあという感じのものも多くてあまり見ずに終わってしまいました。
出発して40分ほどして、飲み物とおつまみのサービスが始まりました。
ちょっとお腹の調子も戻ってきて、思い切ってビールを頼んでみようということにしました。Ottakringerというオーストリアのビールが飲めるので、これを飲んでみたかったんですよねー。
苦みが少なくて飲みやすいビールです。中欧のビールは全体的に飲みやすいものが多かったですね。元々お酒の強くない自分としてはありがたいところです。
上空ということもあってかいい感じに酔っ払いながらさらに30分くらい経過して、1回目の機内食です。
ビーフorチキンという選択で、チキンを選択しました。オーストリア航空の機内食の特徴はこの三角の容器。そして、左側にあるパンが温かい状態でサーブされるということ。その他成田路線だと、1回目の機内食で上にあるお蕎麦が出されるというのが定番みたいですね。
エコノミークラスの機内食って、出されている絶対数は多いはずなんですけどやっぱりビジネスに比べるとあんまりネットにも画像が出回ってないんですよねー。オーストリア航空に関して言えば、既に日本から撤退している路線ですのであまりニーズもなさそうな気もしますが、写真見てるだけでも楽しいので残しています。
コカコーラゼロと一緒にいただきましたが、まあ割と美味しい方なんじゃないかなと思いますね。チキンはちょっと硬かったかなと思わなくはないですけど、ソースの味付けも濃い目で美味しかったと思います。
機内食食べてても、自分の前のテーブル以外に隣のテーブルもゴミ置きやらなんやらに活用できるというのがだいぶ助かりました。
その後は映画見たりiPhoneでドラクエ3(この新婚旅行のために買った)やったり、寝たり起きたりを繰り返しながら過ごしていました。
ちょっと暗いですけど、消灯後の機内の雰囲気がなんとなく幻想的できれいでしたね。人がいるところは大体ディスプレイが付いているので、あんまり乗客がいないということもわかるかと思います。
なんだかんだ機内が乾燥しているので、お茶を持ち込むってのはやっぱりやっておいてよかったなと思います。頼めば飲み物はもらえますけど、気兼ねなくいつでもちょっとだけ水分補給できるってのは安心です。
残り6時間くらいになってからはもう時間の使い方を模索するのに大変だったんですけど、Kindle Fireに詰め込んだ動画を見たり、パーソナルモニターに入っていたゲームでソリティアとかやって何とか時間を過ごしていました。
着陸の1時間半くらい前に、2回目の食事が配られます。
2回目の食事はペンネでした。ホワイトソースの味付けで、これもまたおいしかったです。
これ食べ終わったら後はもう到着を待つだけなんですけど、着陸のちょっと前に気流の激しいところを通過したのかなんなのか上下に結構揺れたところがあって若干乗り物酔いみたいな感じになりました。
到着は定刻よりかなり早く、40分くらい短縮していましたかね。
人の列に流されるまま空港内を進み、入国審査。他の人があっさり通過していく中、気まぐれなのかなんなのかわかりませんがいろいろと聞かれて焦りました。そもそも何言ってるのかよくわからないしね。
ウィーンに到着してすぐ、Priori3S LTE(SIMフリースマートフォン)に入れていた海外用のプリペイドSIMカード「Mighty SIM」で接続できるかどうかを試してみましたが、しっかり繋がっていて若干感動しました。
ここからはバスに乗って、トイレ休憩を挟みながら3時間くらいかけて東に向かい、ハンガリーの首都ブダペストに向かいます。
このあたり、自分で交通手段を考える必要のないパッケージツアーは楽でいいですよね。途中、トイレ休憩に寄ったガソリンスタンドで水を300フォリント(75円くらい)で購入。文字が全然読めないのでどれが炭酸入りでどれが入っていないのか全くわからず、てきとうに持って行ったら店員さんが「青いキャップはガス入りだけどいいのか?ボーイ」「あっ、マジすか?ノ、ノーガス」「ピンク(のキャップはノーガスだぜ)!」みたいな感じで確認してくれました。英語だったらある程度は判断付くと思うんですけど、全くわかりませんからね、なかなか厳しいところです。
ホテルに着いたらもう22時近くなっていましたかね。
1泊目と2泊目のホテルは「コートヤードバイマリオット ブダペストシティセンター」です。夜にただ道を走っているだけでも、周りの夜景がきれいでした。
いやー、すごくきれいなホテルでしたね。さすがは赤パンフレット。
部屋も広々、バスタブ付きで洗面所もきれい、申し分ないお部屋でした。
トイレ休憩からブダペストに向かうまでの間に結構な勢いで寝てしまったということもあってなかなか眠れませんでした。ブダペストに向かうまでの間、天気がいまいちだったので明日以降ちょっと心配だなあーと思いながら寝て、1日目終了です。